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秋のお彼岸はいつからいつまでなの?娘に聞かれて返事に困ってしまいました。
なんとなくはわかるのですが・・即答出来なかったので調べてみました。

暑い夏が過ぎ去って、とうとう昼と夜の長さが同じなり、寂しい気持ちが横切ります。
秋分の日を中心として、前後の3日間を合わせた1週間(7日間)の事を「秋彼岸」又は「彼岸会(ひがんえ)」と言いご先祖さまの供養を行います。

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お彼岸とは

彼岸とは、悟りを開いたものがいる向こう岸という意味があります。
これは仏教の言葉で、この世から川向こうの悟りの世界へ渡る為に修行を積んで行いを慎む期間だったのですが、いつの間にか春分の日や秋分の日と結びついて祖先の供養をする日となったのでした。

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秋分の日

春にある春分(しゅんぶん)の日と同じで、昼と夜の長さが同じになる日の事です。
虫の音が秋の夜に響いて、秋の気配が感じられる頃ですね。

 

江戸時代にお彼岸の行事が民衆の間に広まり、明治時代に入り国家の祝日になりました。
秋秋季皇霊祭は昭和23年に「秋分の日」と国民の祝日として定められました。

内閣府のHpをみると「秋分の日は祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」とあります。
この日付ですが、毎年2月1日になると国立天文台が作成せされている【暦象年表】と呼ばれる小冊子に基づき閣議で決定されています。
天文計算により求められた秋分の日なのです。
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秋のお彼岸はいつからいつまで?

2016年(平成28年)の秋のお彼岸は9月22日(木)秋分の日を中心とした1週間の事を「秋彼岸」といいます。
9月22日(木)の事を「お彼岸の中日(ちゅうにち)」と言います。

秋分の日の3日前(9月19日(月))の事を「秋の彼岸入り」
秋分の日の3日後の(9月25日(日))事を「彼岸明け」と言います。

 

秋分の日は彼岸の丁度真ん中の日に位置していますので、彼岸の中日という呼び方をします。
このお彼岸の間には家族でお墓参りをしたり、先祖供養をする為の法会(ほうえ)が行われたりもします。

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おはぎとぼたもちの違いとあんこ

秋は萩の季節です。このことから秋に食べるのは「おはぎ」
春は牡丹の季節に食べる事から春は「ぼたもち」といいますが同じ食べ物です。
小豆の赤味が邪気を払うという信仰も合わさって、お彼岸にはおはぎを食べる風習が定着したと伝わっています。

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彼岸花(ひがんばな)

秋のお彼岸の頃になると、田んぼのあぜ道や墓場の近くなど人里の近くに咲いている赤い彼岸花。
気温や地方と関係なく、彼岸になると全国になると一斉に咲きますが、これは謎となっています。

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暑さ寒さも彼岸までって本当?

お彼岸の頃になると風邪も爽やかになります。
秋のお彼岸の頃になると、あれほど暑かった夏の残暑も収まり、朝夕はめっきりと涼しくなってきます。

春のお彼岸の頃になると寒さが和らいできますし、「暑さ寒さも彼岸まで」というのは正しいと言えるでしょう。
春と秋のお彼岸では気温は秋のお彼岸の方が10度ほど高いようです。

 

秋のお彼岸のまとめ

1年には春の彼岸と秋の彼岸があります。
いずれも「暑さ寒さも彼岸まで」と言ってお彼岸の頃までには寒さも和らぎ、暑さも収まります。
春分の日と秋分の日の太陽は真東から上がってきて、真西へと沈んでいきます。

仏教では「西方浄土」という言葉がありますが、極楽浄土は「西」にあると言われています。
夕日を拝めば、極楽浄土へ導かれるという信仰があり、大阪にある「四天王寺」では彼岸に落日を拝むという行事が知れれています。

春分と秋分の日が結びついてお彼岸という日本独自の行事が生まれました。
お彼岸の時期に帰省が難しくお墓参りが出来なくてもご先祖様に感謝を捧げる気持ちを持ちすごして欲しいものです。

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