あさイチを見ていたら、がごめ昆布という糖尿病とか肥満にも良さそうな昆布が出てきました。
私もこれから毎日ご飯を食べる時にはこのがごめ昆布をトッピングして血糖値の上昇をゆるやかにしようとたくらんでいるのですが、番組で甲状腺の病気がある人はと言っていましたが、何か病気を引き起こす可能性があるのでしょうか?
心配になって調べて見ました。
がごめ昆布と甲状腺の関係
【あさイチ】で甲状腺の病気のある方は食べる前に是非お医者様に相談をして欲しいとの事でした。
昆布にはヨウ素という栄養素がふくまれています。
このヨウ素は人間の体には必要な必須ミネラルです。
1日に昆布が切符1枚ほどで必要量を上回る量になります。
そのため、ヨウ素の摂取には注意が必要な食品だといわれていますが、健康な方でしたら、必要以上に摂取しても不要な分は体から排出されるので心配ないです。(特に日本人はヨウ素に強いのだそうです)
あさイチの放送では大阪枚方で創業90年の昆布の会社がでてきました。
お昼ごはんが放送されていましたが、昆布は食べ放題なのでお昼には毎日お汁にとろろ昆布を入れて食べていました。
健康に悪いのでしたら、食べ放題にしないと思いました。
ただ、昆布が合う人や合わない人、ヨウ素を摂り過ぎない方が良い人もいらっしゃるのではないかと思いました。
ヨウ素が足りないと甲状腺ホルモンの生成ができなくなるため甲状腺刺激ホルモンの分泌が増加してきて、甲状腺の発達促進して、ここでヨウ素不足を補おうとするのですが、この状態がずっと続くと甲状腺の肥大や甲状腺腫になります。
どんな栄養素でも過ぎたるは及ばざるが如しと言います。
素晴らしい食品でも適量が健康にとっても良い影響を及ぼすのではないでしょうか。
がごめ昆布と甲状腺がん
国立がん研究センターの調べによると、日本人は元々海藻を食べるという独特の文化を持っています。
ヨウ素の摂り過ぎで苦情腺がんが発生したという報告は事実として有りますが、実はこれは欧米人を対象にしていて、日本人のようにもともとヨウ素の摂取が多い集団では無いという報告でした。
閉経前後の女性が毎日海藻を摂り続けると甲状腺がんや乳頭がんになる確率が多くなるという研究結果が報告されています。
エストロゲンという女性ホルモンが影響している事も考えられていますがまだ詳しい因果関係は解明されていません。
がごめ昆布とは
北海道函館地方でとれる昆布の事です。
乾燥した昆布の状態が「カゴの目」に似ている事から言葉が変化して「がごめ」になったといいます。
健康効果が注目されて函館の特産品として人気を集めています。
特徴は強い粘りです。
粘りが強いためにだしが出にくいという欠点もあります。
フコイダン、アルギン酸が豊富です。
フコイダンには免疫機能の亢進・活性化が期待できます。
色々な動物実験などでもその効果があります。
がごめ昆布効能は
集中力に良い!理由は、食後に血糖値は上がりますが、
糖類+がごめ昆布の組み合わせで食べるとがごめ昆布の粘りが糖を抱え込みます。
そうすると、腸から少しずつ吸収されるようになります。
これを糖質スローオンと言います。
血糖値が下がり始めると集中力も下がり始めるのですが、血糖値が保たれた状態だと集中力も保たれます。
血糖は空腹の信号になっているので血糖が保たれれば空腹も感じにくくなり間食の防止になります。
さらに、酢で味付けすると、胃の滞留時間を伸ばす働きが有ることがわかりました。
という事は血糖値の急上昇を抑える働きがあります。
昆布の粘り成分は減塩にも役立ちます。
粘りは舌に味を感じやすくするので減塩にも役立ちます。
粘りが舌にベタッと貼りつくと減塩をしていても味がしっかりと感じられるからだという。
がごめ昆布の戻し方
調理にチョイ足しするのがお手軽な食べ方です。
短時間で最大限に粘りを引き出すワザは?
戻す時の温度で粘り方が違う。
常温に水につけて置くのが一番早く粘りがでます。
最初から湯(40℃以上)で煮ると粘りがなくなります。
がごめ昆布は戻してから置いておくと粘りが強い為に固くなっていきます。
非常に強いとろみが特徴ですが粘りをコントロールしてみてください。
がごめ昆布レシピ
がごめ昆布のあんかけ豆腐
35℃前後のぬるま湯で戻し室温におくと30分ほど時間が短縮できます。
戻ったがごめ昆布に
材料 しょうゆ みりん 砂糖 赤とうがらし
を入れ味がしみるまで待つ
待っている間に作った揚げ出し豆腐にタレをかけて完成です。
なめ茸あえ
材料 がごめ昆布
なめたけ ねぎ
なめたけの水分と味を活用します
他には何も加えません
コレから暑くなるとご飯にとても合います。
冷やしラーメン
冷やしラーメンを作り始めたら、6分経ってからがごめ昆布に水を入れて粘りを出して戻します。
水っぽくならないように水分は少し控えめにします。
全体量の20%の水分量が料理長のおすすめです。
酢でコントロールすると取りやすいがごめ昆布。
用意した酢、とだし汁に混ぜます。
たれをがごめ昆布の粘りにからめて食べるという召し上がり方ですがとっても美味しいそう。
健康な方でもお腹がゆるくなる場合があります。
甲状腺の病気が有る方は医師に相談してください。
がごめ昆布の食べ方
美味しく食べる方法
地元の方は、がごめ昆布はラーメンにも入れています。
スープにするには出汁のみ先に沸騰して作ります。
温度が下がったところでがごめ昆布を入れます。
粘りのでたがごめスープの出来上がります。
酢を加える事により溶けている状態が変わり粘性が下がっていきます
実験で酸性の強さでどのようにがごめ昆布の粘りが変わるか試した結果 PHが強いと粘りが弱くなる事がわかりました。
がごめ昆布が手にはいらない方はとろろ昆布で代用してください。
とろろこんぶは細胞よりも薄い
ここで、がごめ昆布が手に入らない場合の代替方法としてとろろ昆布がありますが、少し説明をしたいと思います。
細胞より薄く削られていますので、栄養が摂取しやすくなっています。
ワンパターンの料理で使いこなせない方へ。
簡単なひと手間で使いやすくします。
味をワンランク上にする料理のワザ。
とろろ昆布パワー
そのままいれるととろろ昆布の塊がでてくるので1.5cmにカットしておきます。
万能タレ・・・混ぜるだけ簡単、カラフルです
グルタミン酸が多いとろろ昆布。
トマトの酸味と合う。
角切りにした野菜(枝豆・トマト・きゅうりなど)あらめに刻んだ薬味とカットしたとろろ昆布と調味料を混ぜだけ。
そうめんや冷奴にかけてお召し上がりください。
ハンバーグでは大事な役割をする
とろろ昆布で代用するハンバーグの材料は?
パン粉の変わりにとろろこんぶを入れます。
ひき肉に塩を加えて練って粘りが出てきた所にとろろ昆布を入れます。
一度に入れるとダマになりやすいので何回かに分けて入れる。
よく混ぜたら低カロリーでボリュームアップする為に豆腐を加えます。
とろろ昆布が水分を吸ってくれるので水切りをせずに加えてOK。
醤油で味付けをして丸めて焼いたら完成です。
付け合せに赤いパプリカやししとうが色も鮮やかでキレイです。
がごめ昆布で甲状腺のまとめ
がごめ昆布に含まれている栄養素のヨウ素(ヨードとも言う)は食べ過ぎると甲状腺の病気に繋がる事がわかりました。
すでに病気を持っている方は病院に受診された時にがごめ昆布を食べても良いか一度ご相談されたほうが良いです。
ヨウ素は昆布に頼らなくても日本人はすでに他の栄養素からヨウ素を食べています。
がごめ昆布が食べられないからと悲観しないでください。
特に閉経前後の女性はがごめ昆布にかぎらずヨウ素を摂取する場合は、色々な食品にヨウ素がふくまれているので海藻を毎日食べ過ぎると女性ホルモンの分泌を下げる場合も有りますので、適量を食べる事をおすすめします。
今回は甲状腺への影響の他にがごめ昆布の効能や栄養素について説明いたしました。