2016年11月25日京都では年末恒例の風物詩、顔見世興行を前にして大入りを祈願して「まねき上げ」が25日に行われました。
6人の芸妓さんも見守る中無事に看板が掲げられ見守る人々からは拍手もわきました。
まねき上げとは
歌舞伎役者の顔見世工業の出演者の名前を書いた板を劇場に飾る伝統行事の事です。
江戸時代から伝えられていつ伝統行事の一つです。
今年の工業は南座が耐震補強工事中であるために先斗(ぽんと)町歌舞練場(同市中京区)で行われます。
南座で看板を掲げるとその後は関係者達は歌舞練場に移動して舞妓たちが出迎える中を興行名をかいている看板がゆっくり、ゆっくりと釣り上げられました。
歌舞練場にも顔見世が掲げられて南座と合わせて約40枚にものぼる看板が掲げられました。
尚、先斗町歌舞練場には公演が行われる事を示すために「吉例顔見世興行」と書いた看板だけが掲げられました。
無事と成功と大入りを祈願しました。
このまねき上げが掲げられると古都には年の瀬が近づいたと師走の色に染まって行きます。
この顔見世は初めて3部制にして11月30日より12月25日までの間行われます。
なお今年は五代目中村雀右衛門さんの襲名披露も行われます。
看板はどこで書いたの?
吉例顔見世興行を前に京都市・妙伝寺にて、歌舞伎に出演する役者の名前を勘亭流で看板に書き込まれました。
看板を書いたのは誰?
書家の井上優さんが勘亭流を呼ばれる内側へ丸く曲げるようにして書く独特の書体で隙間なく看板に役者名を書き入れました。
隙間なく板一杯に書くのは末席まで一杯になりますようにという願いがこめられています。
役者名の看板は南座に掲げられます。
吉例顔見世興行と書かれた看板1枚は先斗町歌舞練場に掲げられました。
勘亭流(かんていりゅう)
勘亭流の文字には隙間なくお客さまが入りますようにと願いが込められています。
看板の大きさは?
歌舞伎役者名の看板は立ては1.8m幅が約30cmの檜(ひのき)製です。
6人の舞妓さんも花を添える
まねき上げには6人の舞妓さんや関係者が見守る中で掲げられました。
看板には独特の書体(勘亭(かんてい)流)で書かれた看板が劇場の正面に掲げられ見守る人々から大きな拍手がわきました。
まねき上げを見た感想
京都に住んでいてもなかなかこういう機会に接する事が無いのでじかでみれて良かった!
師走に近づいてきたなと思います。
今年もあと1ヶ月と少し、段々気ぜわしくなってきました。
東京には56年ぶりに雪も降り、日本全国がすっぽり寒気に包まれています。
無事に年越しができるように気を張って過ごしたいものですね。