安倍総理が4月1日に布マスク2枚を全世帯に配ると発表がありました。

人件費をかけて布マスク2枚を配る意味があるのか?と評判は散々です。

そこで、たった2枚の布マスクを手間や費用をかけてまで政府が配る理由について考えてみました。

政府が布マスク2枚を配る理由

医療用の使い捨てマスクは医療機関に最優先で供給したい。

1億人を越える国民が一般家庭で使い捨てマスクを大量に使うといくら生産しても足りない状態が続きます。

一般家庭で洗って再使用できる布マスクを使うと、その分使い捨てマスクの供給に余力が出来ます。

布マスクを洗って使う人が増えるほど、医療機関に回せる使い捨てマスクが増えることになります。

なぜ1住所に2枚なのか

一人暮らしの世帯、2人世帯、4人世帯と人数はさまざまです。

それなのに世帯人数を無視して一律で2枚を配ることになってしまったのは、

とにかく早く配りたいから

と思われます。

なぜたった2枚の配布になったのか

日本の人口はおよそ、1億3千万人です。

世帯数で5千万世帯、1世帯あたりの平均人数は2.6人です。

マスク2枚ではちょっと足りない気がしますが

とにかく早く配りたかったと思われます。

布マスク2枚はいつ届く

東京など、感染者が拡大している地区に優先して配布されます。

それでも(4月)今月いっぱいかかる見通しです。

もしも2枚ではなくて4枚配るとしたらもっと遅くなるでしょう。

十分な数を配るより拙速を選んだ、と思われます。

出典:布マスク2枚を全世帯配布 再来週から、品薄に対応

政府関係者は感染が拡大している東京都から配布する方針だと明らかにした。
今月中に都内での配布を終えたいとしている。

マスクの生産をもっと増やせないのか

日本のマスクの生産数は月産6億枚、増産で7億枚まで増やす計画です。

出典:全世帯に布マスク配布、全入国者に2週間待機要請も=安倍首相

首相は「店頭でマスクの品薄が続いている」と陳謝する一方、3月は国内のマスク生産量が月6億枚に達し、今後のさらなる増産で7億枚を確保する見通しと述べた。

1世帯で毎日1枚ずつ使い捨てマスクを消費すると仮定すると

5千万世帯×30枚=15億枚 

一ヶ月あたり15億枚必要で足りません。

布マスク2枚を手間や費用をかけて配布しても、

その分使い捨てマスクの消費が減れば効果があったといえるでしょう。