冬至の日没
2017年の冬至の日は12月22日、太陽が
出ている時間が最も短くなる日です。

日の入り(日没)時間は各地で異なり
ますが東京での日の出、日の入り時間
日本各地の冬至の日の行事や風習を
まとめました。

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冬至の読み方と由来や意味

冬至とは二十四節気の一つですが、
柚子湯に入ったりカボチャ料理を食べる
など、中でも広く知られているものの
一つです。
 

冬至とは「とうじ」と読み、一年のうち
で一番太陽が低くなって昼間が最も短い
日にあたります。毎年12月の22日あたり
、そしてそこから次の二十四節気となる
小寒までの期間となります。
 

この時期はちょうどまさに冬の真っ最中
で、一年で一番昼の時間が短い日が続く
ことになります。
 

南中の高さが一番低くなるということは
、太陽の力も一番衰えている日とも言わ
れ、次の日から徐々に長くなっていくと
いう意味ですので、この日を境に運気が
上昇するといういわれもあります。
 

「日短きこと至る」という意味の冬至は
、もともと中国では新年の始まる日とさ
れていました。

 
これは中国の書物「易経」に出てくる
「一陽来復」という言葉にも表されてい
て、中国の古い時代における暦の上では
10月は陰の気で溢れているものの11月か
ら少しずつ陽の気が蘇り冬至を境にどん
どん幸運に向かっていく、とされていま
す。
 

悪いことが続いている人でも冬至の日か
らは良い気がやってくるから気持ちの切
り替えをしましょう、という意味になり
ます。
 

古代中国の時代に考え出された二十四節
気は、554年に日本に伝えられ、その後
旧暦太陽暦へと変わり、二十四節気も定
期法から導き出されるようになりました。

伊勢神宮の日の出
伊勢神宮における冬至前後の2ヵ月間で
は宇治橋と鳥居を結んだちょうど真ん中
から朝日の光が入ってくるように設置さ
れています。
 

そして毎年の冬至の日には冬至祭が開か
れて、冬至ぜんざいを食べる習わしがあ
ったり、早稲田にある穴八幡神社では
一応来復御守りが配られるなど、各地で
これからの運気の上がっていく日々を祝
います。

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冬至の日にちと日の入り時間は?

2017年の冬至の日にちは12月22日(金)
となっています。

 
同じ国内でも場所によって
日の出・日の入り時間、昼夜のそれぞれ
の長さは違っていて、国立天文台のウェ
ブサイトにて調べることが可能です。
 

東京での冬至当日の日の出時間は6時47分
、日没時間(日の入り)は16時32分とな
っていて、昼の長さは9時間45分というこ
とになります。日本国内では名古屋、
大阪と南にいくに連れて日没時間が遅く
なり、昼の時間も少々長くなります。
 

太陽が一年の中でも一番南に寄った東から
昇り、昼12時には南中高度を最も低くして
太陽が通り、日の入りでは一番南に寄った
西へと沈んでいくのが、冬至の日です。
 

これは太陽の移動経路が一年で一番短いと
いうことで、昼の時間は一年で最短、夜の
時間は最長となるわけです。但し、冬至の
日の日の出時間は一番遅い、日の入り時間
が一番早いということではありません。
 

二十四節気とは一年を24に分けたものです
が、この分け方には平気法・定気法という
二通りがあります。一年365日をおおよそ
15.2日間ずつ、節気間の時間を均等にして
配置したものが平気法で、恒気法とも呼ば
れるものです。
 

日食・月の満ち欠けなどについての知識は
あったものの、寛政歴までは365日間を機
械的に24分割するというこの方法で二十四
節気が定められていました。
 

実際の太陽の運動を無視した平気法とは違
い、定気法では日にちではなく黄道
(太陽の天空での道筋)を春分の日から
24等分して二十四節気を定めるというもの
です。

 
黄道は完全な円ではなく楕円形ですので、
定気法による節気の日数期間は一定してい
ませんが、実際の気候にはしっかりと即し
たものにはなっています。

 

冬至と夏至の違いはあるの

昼の時間が一番長い「夏至の日」は、条件
が冬至の日とちょうど真逆ということにな
り、一年の折り返しとも言える6月21日あた
りになります。

 
実際には梅雨の時期と重なっているので、
昼の時間が長くなるという実感がわかない
ことも多いと言われています。
 

冬至では特別なものを食べる風習がありま
すが、夏至では全国共通の風習はありませ
ん。
 

それぞれの土地で違ったものを食べるとい
う習慣はあって、関西地方では夏至の日か
ら7月前半までは稲穂に似ていることから
8本足のタコを食べて、根を八方に張って
豊作を願うというものがあります。
 

福井県では栄養価の高いサバを焼いて食べ
たり、香川県では半夏生うどんを食べるな
ど、各地で夏至の日に食べるものが違って
います。

 
これは、ちょうどこの頃が農家における田
植えの時期と重なり、繁忙期ということで
特別なお祝いを行う暇がないからだと言わ
れています。
柚子湯
 
冬至の風習で全国的に有名なものは、かぼ
ちゃを食べる、柚子湯に入ることです。

 
かぼちゃは夏から秋にかけて収穫できて冬
まで長く保存ができる栄養価の高い食べ物
で、冬至の日に食べると風邪を引かないと
言われています。

 
また、豆腐、とうがらし、
とうがん(カボチャ)など「と」がつく
食べ物を食べると健康に導いてくれるとの
いわれもあります。
冬至のスイーツ
 
地域によっては最後に「ん」がつく食べ物
で、ぎんなん、れんこん、うどんなどを
食べるところもあります。

 
柚子湯に入ると病気と縁遠くなるというの
は、冬至と湯治という語呂合わせから来て
います。
 

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